ITエンジニアに多い客先常駐の特徴

IT業界では最も多い働き方の客先常駐。職場が他社になるこのスタイルのメリット、デメリットについてご紹介しよう。

一番のメリットは、PHPやJAVAを始めとするプログラミング言語やフレームワークなど、自社では学べないようなものに触れることができる点だ。会社によって得意な言語は分かれるが、客先常駐ではその会社で扱う言語を用いることが多い。そのため、プロジェクトを数多くこなすことで扱える言語が増える。
二点目は、ITエンジニアのキャリアアップに必要な実績を得られる点だ。どんなプロジェクトでどのような作業をしてきたのか、自分の功績や技術の証明になる。将来SEや独立して働くなど、自分の可能性を広げられる。
三点目は、残業が少なくなる点である。客先常駐は自社と違い、取引先で働くスタイルになる。残業が発生するとその費用は自社ではなく取引先が受け持つことになるのだ。そのため、残業する機会が比較的少なめである。ただ、プロジェクトの進捗具合では残業が発生することもある。

一方で客先常駐のデメリットといえば、帰属意識が薄くなる点だろう。このスタイルで働くことが多いと、職場は取引先が大部分を占めるので、自社で飲み会などイベントがあっても、ホームに帰ってきたという実感が得られにくい。
これはキャリアアップを目指す方に注意してほしい点になるが、客先常駐では簡単な案件もあれば難しい案件もある。特に、簡単な案件の場合、何年もそれが続くと年齢だけ増えて、大した技術力が身に着かないことが多い。年相応の技術力をつけるならば案件の内容も考えて受けることが重要である。

このように常駐エンジニアにはメリットもデメリットもある。後悔することがないよう、ここで紹介したものだけでなく他のところでも客先常住という仕事の善し悪しを調べて判断するとよいだろう。